青汁の効果と危険性

青汁に含まれるカリウムと腎臓機能の注意点

カリウムとは

カリウムは我々のからだにとっては不可欠なミネラルの1つであり、多くの食べ物に含まれていますが、主な働きは我々のからだの中の余分な塩分であるナトリウムをからだの外に排泄します。この結果、我々が多めに塩分を摂取したとしてもからだの中では塩分濃度はカリウムのおかげで一定に維持されています。

カリウムはナトリウムと密接な関係があるため、カリウムを摂取することによって、高血圧の予防効果・むくみの予防・改善効果・筋肉を正常に維持する効果があります。

厚生労働省の「日本人の栄養摂基準」の2005年の改正版において、日本人が摂取すべき次の4つの栄養素が新たに追加されました。

カルシウム、食物繊維、不飽和脂肪酸、カリウム

最近は、食生活の変化と塩分の多い食事内容によって、高血圧・脳卒中の患者さんが増加してきており、厚生労働省としては生活習慣病の予防・改善のためにカリウムを摂取することを推奨しています。そのために、従来設定していなかった目標摂取量を設定しました。成人男性で2500mg、成人女性で2000mgが目安であり、高血圧の予防には3500mgを摂取目標として掲げています。カリウムを多く含む食品は葉物野菜・果物・豆類です。

カリウムと腎臓機能の関係とは

食事で摂取したカリウムは、からだの中に吸収されたのちに必要なくなると腎臓を経由して尿の成分として排泄されます。このときに、おおきな役割を果たすのは腎臓ですが、腎臓機能が低下している場合はカリウムの尿への排泄は正常に行われずに、血液の中に溜まってしまいます。カリウムが血液の中に溜まりすぎると、おう吐・不整脈・・しびれなどの神経症状・脱力感などの筋肉症状を引き起こします。最悪、突然死である心停止する場合もあります。このような状態と高カリウム血症と呼びます。

普通の方の場合、腎臓のカリウム排泄能力は高いため、高カリウム血症は生じないのですが、腎機能が非常に低下した方は通常の食事だけでカリウムが増加しますので、通常は医師からはカリウムを多く含む食品(野菜・果物など)は控えるようにと指導されます。

カリウムが含まれる青汁を飲むときの注意点とは

一般的に一杯の青汁に含まれるカリウムの量は1000mg程度ですが、腎臓機能の低下している患者さんに対して指導されるカリウムの摂取量は普通に食事から摂取する量の半分に当たる一日あたり1000~1500mg以下に制限されます。このようなことから、腎臓機能の低下し、投薬治療などを受けている方は高カリウム血症起こさないためにも、青汁の摂取はなるべく控えてください。ちなみに、他の食品に含まれるカリウムは次のようですので、合わせて注意が必要です。

パセリ100g1000mg
納豆100g660mg
アボカド100g720mg
バナナ1本360mg
アーモンド100g740mg
サツマイモ1個540mg
野菜ジュース200ml310mg
鶏肉100g300mg

もちろん、腎臓機能が正常な普通の方には青汁は健康効果満点の飲み物であり、カリウム目標摂取量を達成するには一日あたり青汁2~3杯飲むことをお勧めします。

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